ミセス 昔のメンバーや歴史を徹底解説!5人時代から今に至るまで

ミセスの昔について検索されているあなたは、きっとMrs. GREEN APPLEというバンドの過去、特に輝かしい5人時代の物語に惹かれているのではないでしょうか。

彼らが駆け抜けた「フェーズ1」とは何だったのか、なぜ活動を休止し、メンバーの脱退という大きな変化があったのか。

そして、今も色褪せない「青と夏」や「僕のこと」といった名曲たちは、どのような背景から生まれたのでしょう。

この記事では、ミセスの結成秘話から5人時代の歴史、活動休止とメンバー脱退の真相、そして元メンバーの現在まで、あなたの知りたい「昔のミセス」の全てを、深く、丁寧に解説していきます。

この記事のポイント
  • ミセスが5人組として駆け抜けた「フェーズ1」の結成から活動休止までの軌跡
  • メンバー脱退の経緯と、大森元貴さんが語った活動休止の本当の理由
  • 元メンバー山中綾華さんと髙野清宗さんの現在の活動と新たな道
  • 今も色褪せない「青と夏」などフェーズ1時代の名曲と音楽性の進化
目次

ミセス 昔の歩み:5人時代の軌跡と歴史

Mrs. GREEN APPLEの歴史は、単なるバンドの物語ではありません。

それは、一人の天才的な少年が描いた壮大な設計図から始まり、仲間と共に時代を駆け抜け、大きな変化を経て新たな章へと進んでいく、一つの叙事詩とも言えます。

ここでは、彼らが「フェーズ1」と呼ぶ、5人組時代の結成から活動休止までの軌跡を辿ります。

  • ミセスの結成秘話とバンド名の由来は?
  • インディーズ時代と初期メンバーについて
  • メジャーデビューと「フェーズ1」の快進撃
  • なぜ活動休止?大森元貴が語った理由
  • アリーナツアー「エデンの園」が意味するもの

ミセスの結成秘話とバンド名の由来は?

Mrs. GREEN APPLEの物語は、バンドの中心人物である大森元貴さんの早熟な才能から始まります。

小学生の頃から作曲を始め、バンド結成時にはすでに数百曲ものオリジナル曲をストックしていたと言われています。2013年、当時高校2年生だった大森さんは、明確なビジョンを持ってメンバーを探し始めました。

そのビジョンとは、「キーボードが派手で目立つ」「女性メンバーがいる」「年齢がバラバラである」といった具体的なもので、演奏技術よりも「人としての魅力」を重視していました。

キーボードの藤澤涼架さんに至っては、演奏を聴く前にその人柄に惹かれて声をかけたという逸話もあり、大森さんが当初から単なるフロントマンではなく、バンド全体をプロデュースする「設計者」としての役割を担っていたことを示しています。

バンド名は、ファミリーレストランでメニュー表を見ていた時に「GREEN APPLE」という言葉が候補に挙がったのがきっかけです。そこに、中性的で時代に囚われない響きを持つ「Mrs.」を付け加え、「Mrs. GREEN APPLE」が誕生しました。

「いつまでも熟さずに青りんごのような初心の気持ちでいたい」という意味は後付けとされていますが、結果的に彼らの音楽性を見事に表現する名前となりました。

インディーズ時代と初期メンバーについて

2013年に結成された当初のメンバーは、大森元貴さん(Vo/Gt)、若井滉斗さん(Gt)、山中綾華さん(Dr)、そして初代ベーシストの松尾拓海さんを含む4人でした。その後、大森さんの構想通りキーボードの藤澤涼架さんが加入し、5人体制となります。

彼らの最初の音源は、2014年7月にライブ会場限定でリリースされたミニアルバム『Introduction』です。

この作品は現在では入手困難ですが、後にメジャー作品で再録される「HeLLo」や「藍」「スターダム」などが既に収録されていました。

この事実は、彼らの音楽的な核が、活動の極めて初期段階から完成されていたことを物語っています。

この時期、バンドは最初の転機を迎えます。2014年7月にベースの松尾拓海さんが脱退。同年11月、後任として髙野清宗さんが加入し、ファンに最も馴染み深い「フェーズ1」の5人体制がここに完成しました。

このメンバーで、彼らはメジャーシーンへと駆け上がっていくことになります。

メジャーデビューと「フェーズ1」の快進撃

2015年7月、ミニアルバム『Variety』でEMI Recordsから華々しくメジャーデビューを果たします。

このデビューに際し、大森元貴さんがインタビューで「僕らはJ-POPを歌っているつもり」と語ったことは非常に重要です。

自らを「ロックバンド」という枠に閉じ込めず、この「J-POP宣言」こそが、EDM、オーケストラ、ポップ、ロックといった多様な音楽性を自由自在に取り入れることを可能にしました。

この自由な音楽性は、幅広いファン層を獲得する原動力となり、2016年の『TWELVE』を皮切りに、『Mrs. GREEN APPLE』(2017年)、『ENSEMBLE』(2018年)、『Attitude』(2019年)と、毎年質の高いフルアルバムをリリース。

同時に「青と夏」「僕のこと」「インフェルノ」といった、ドラマやアニメ、映画とのタイアップ曲を次々とヒットさせ、その知名度は一気にお茶の間へと浸透。彼らは瞬く間に日本の音楽シーンを代表する存在となりました。

なぜ活動休止?大森元貴さんが語った理由

人気が最高潮に達していた2020年7月8日、メジャーデビュー5周年の記念日に、Mrs. GREEN APPLEは「フェーズ1の完結」を宣言し、活動を休止します。この突然の発表は多くのファンに衝撃を与えました。

活動休止の最も大きな理由は、作詞作曲からプロデュースまで全てを担っていた大森元貴さん自身の、心身の燃え尽きでした。彼はインタビューで「休養したいと思った」と率直に語っています。

凄まじいスピードで巨大化していくバンドの規模と、自身の創作活動とのバランスが崩れ、エネルギーが枯渇してしまったのです。他のメンバーも、そんな大森さんを支えきれなかった「自分たちの力不足」を感じていたと振り返っています。

しかし、この活動休止は単なる崩壊ではありませんでした。大森さんは、2018年のツアー後からすでに休止を考えており、「最も美しい形で活動休止に入るためのストーリー」を組み立てていたと明かしています。

これは、危機を次なる章への「伏線」として演出する、彼の卓越したプロデュース能力の表れでした。「フェーズ1完結」という言葉は、ファンに未来への期待を抱かせるための、計算された物語のクライマックスだったのです。

アリーナツアー「エデンの園」が意味するもの

活動休止直前、2019年から2020年にかけて行われた初のアリーナツアー「ARENA TOUR / エデンの園」は、フェーズ1の集大成であり、そのグランドフィナーレでした。

4か所7公演で8万人を動員し、チケットは即日ソールドアウト。このツアーは、5人で築き上げてきた世界の到達点を示す、壮大なライブとなりました。

大森元貴さんがすでに活動休止を計画していたことを踏まえると、このツアーは全く異なる意味を帯びてきます。それは単なる記念ツアーではなく、5人体制への「壮大な別れ」を告げる儀式でもあったのです。

ライブで披露された「僕のこと」で歌われる自己肯定のメッセージや、演出の随所で強調される5人の絆は、これから訪れる変化を知る者にとっては、より一層切なく、感動的に響きました。

「エデンの園」は、彼らが5人で到達した輝かしい楽園の記録であると同時に、その楽園に別れを告げるための、美しくも感動的な物語だったと言えるでしょう。

ミセス 昔のメンバーと音楽:脱退と現在、そして名曲

バンドの歴史は、メンバー一人ひとりの人生の物語でもあります。ここでは、フェーズ1を共に作り上げたメンバーの脱退と、彼らが選んだ新たな道、そして5人だからこそ生み出せた色褪せない名曲たちと、その音楽性の進化について深く掘り下げていきます。

  • 山中綾華と髙野清宗の脱退理由とは?
  • 元メンバー山中綾華の現在の活動は?
  • 元メンバー髙野清宗の現在の活動は?
  • フェーズ1を彩った昔の名曲たちを紹介
  • 昔と今の音楽性の違いと進化

山中綾華と髙野清宗の脱退理由とは?

活動休止から約1年半後の2021年12月30日、ドラムの山中綾華さんとベースの髙野清宗さんがバンドを脱退することが正式に発表されました。公式サイトでは、二人からそれぞれ申し出があり、メンバーとスタッフで話し合いを重ねた上での決断だと説明されています。

山中綾華さんは脱退に際し、「私はいま、新しくやりたいこと、その夢に向かって進んでいます」とコメント。

髙野清宗さんもまた、バンドで過ごした時間への感謝を述べました。

この発表に対し、残る大森さん、若井さん、藤澤さんの3人は、「彼らの決断を僕らは最大限尊重したい」と、去りゆく仲間への温かい想いを綴りました。円満な脱退であったことがうかがえる、非常に誠実なコミュニケーションでした。

このリズム隊の脱退は、単なるメンバー交代以上の意味を持ちます。

それは、Mrs. GREEN APPLEが従来の「バンドサウンド」という形態から、より自由でプロダクション重視の音楽制作へと移行するための、決定的なきっかけとなりました。

結果として、大森元貴さんの頭の中にあった、より壮大で緻密な音楽の設計図を、何の制約もなく具現化する道が拓かれたのです。

元メンバー山中綾華の現在の活動は?

「新しい夢」を理由にバンドを去った山中綾華さん。

彼女が選んだ道は、多くのファンを驚かせ、そして勇気づけるものでした。バンド活動中に母親が過労で倒れた経験や、音楽業界で働く人々の労働環境への問題意識から、「働く人を手助けする仕事がしたい」と考えるようになります。

そして彼女は、合格率が1桁台という難関国家資格である「社会保険労務士」を目指すことを決意。猛勉強の末、見事に試験に合格しました。

現在、彼女は社労士事務所で実務経験を積みながら、プロのドラマーとしての活動も続ける「二刀流」のキャリアを歩んでいます。ドラムレッスンやサポートドラマーとしての活動も精力的に行っており、自身の夢を見事に実現させています。

これは、バンドを去った一人のメンバーの、非常にポジティブで感動的な「その後」の物語として、多くの人に知られています。

元メンバー髙野清宗の現在の活動は?

バンドのリーダーも務めた髙野清宗さんもまた、音楽の道を歩み続けています。

彼の活動は山中綾華さんほど公ではありませんが、プロのベーシストとして音楽活動を継続していることが確認されています。

彼の脱退は、音楽からの引退ではなく、異なる形で音楽と関わっていくための新たなスタートでした。

山中さん、髙野さんともに、それぞれの形で音楽への情熱を持ち続けていることは、フェーズ1を愛したファンにとって、何よりの救いであり、喜ばしい知らせと言えるでしょう。彼らの旅は、形を変えて今も続いているのです。

フェーズ1を彩った昔の名曲たちを紹介

フェーズ1時代のミセスの音楽は、キラキラとしたポップなサウンドと、時に胸をえぐるような哲学的な歌詞の「二面性」が最大の魅力でした。

若者の焦燥感、希望、そして生きることの根源的な問いを、誰もが口ずさめるキャッチーなメロディに乗せて届けました。ここでは、その時代を象徴する代表的な名曲をいくつかご紹介します。

曲名リリース年特徴・タイアップ
我逢人2015インディーズ時代からの重要曲。「人と人との出会い」を歌う。
StaRt2015メジャーデビュー作のリード曲。始まりを象徴するアンセム。
Speaking2015バンドサウンドにEDM要素を取り入れ、音楽性の広がりを予感させた。
サママ・フェスティバル!2016夏の高揚感を凝縮したエレクトロポップ。ライブの定番曲。
WanteD! WanteD!2017ダークな一面を見せた一曲。ドラマ『僕たちがやりました』OP曲。
Love me, Love you2018華やかなオーケストラサウンドが特徴のゴージャスなポップソング。
青と夏2018ミセスを国民的バンドへと押し上げた代表曲。映画『青夏』主題歌。
僕のこと2019自己肯定を歌った壮大なバラード。全国高校サッカー選手権大会応援歌。
インフェルノ2019疾走感あふれるギターロック。アニメ『炎炎ノ消防隊』OP主題歌。

昔と今の音楽性の違いと進化

ミセスの音楽は、フェーズ1からフェーズ2へと移行する中で、明確な進化を遂げました。しかし、それは断絶ではなく、地続きの「増幅」と捉えるのが正しいでしょう。

フェーズ1のサウンドは、ギター、ベース、ドラム、キーボードというバンドのアンサンブルが核にありました。もちろん、そこにストリングスやシンセサイザーが加わることはありましたが、あくまで「バンドサウンド」が中心でした。

一方、フェーズ2では、その制約が完全に取り払われました。リズム隊が脱退したことで、より自由なサウンド構築が可能になり、複雑な打ち込み、大胆な転調、そしてダンスや視覚的なパフォーマンスを前提とした、総合的なエンターテインメントへとその姿を変えました。しかし、その萌芽は「Speaking」のEDM要素や「Love me, Love you」のオーケストレーションなど、フェーズ1に既に存在していました。

つまり、フェーズ2の音楽性は、フェーズ1で蒔かれた種が、活動休止という時間とメンバー編成の変化という土壌を得て、完全に開花した姿なのです。

昔のミセスを知ることは、今のミセスがなぜこれほどまでに自由で、革新的な音楽を生み出し続けているのかを理解するための、最も重要な鍵となります。

総括:ミセス 昔のメンバーや歴史を徹底解説!5人時代から今に至るまで

この記事のまとめです。

  • Mrs. GREEN APPLEは2013年に大森元貴さんを中心に結成された
  • 結成当初から大森元貴さんの明確なビジョンとプロデュース能力が際立っていた
  • 2015年にメジャーデビューし「フェーズ1」と呼ばれる5人組での活動が始まった
  • 音楽性はJ-POPを基軸とし、ロックやEDMなど多様な要素を融合させた
  • 明るい曲調に哲学的で深い歌詞を乗せるのがフェーズ1の大きな特徴であった
  • 2020年7月、大森元貴さんの心身の疲労を理由に「フェーズ1完結」として活動を休止した
  • 活動休止は突発的なものではなく、2年前から計画された物語的な演出であった
  • 2021年12月、山中綾華さんと髙野清宗さんが双方合意の上で脱退した
  • 残る3人のメンバーは2人の決断を尊重し、感謝の意を表明した
  • 元ドラマーの山中綾華さんは現在、社会保険労務士とドラマーの二刀流で活躍している
  • 元ベーシストの髙野清宗さんも、現在ベーシストとして音楽活動を継続している
  • 「青と夏」「僕のこと」「インフェルノ」など数々の名曲がフェーズ1を彩った
  • リズム隊の脱退は、バンドサウンドからより自由な音楽制作への移行を促した
  • フェーズ2の音楽性は、フェーズ1の音楽性をさらに増幅・進化したものである
  • ミセスの昔を知ることは、彼らの現在と未来を理解する上で不可欠である
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この記事を書いた人

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