ミセスのキーボードは誰？藤澤涼架の魅力や上手いと噂の演奏技術を解説

Mrs. GREEN APPLE（ミセス）の楽曲を聴くと、華やかでテクニカルなキーボードの音色が耳に残りませんか？。

「ミセスのキーボードは誰が担当しているんだろう？」と気になって検索された方も多いかもしれませんね。

ミセスのキーボード担当は、藤澤涼架さんです。

彼はバンド最年長でありながら、そのチャーミングな人柄で「かわいい」と親しまれています。

しかし、その魅力は人柄だけではありません。クラシックの素養に裏打ちされた演奏は「上手い」と評判で、時にはフルートも披露します。ミセスの楽曲には演奏が「難しい」と言われる曲も多く、彼の高い技術がバンドサウンドを支えているのです。

この記事では、ミセスのキーボード担当・藤澤涼架さんについて、その人物像から演奏の魅力、メンバーとの心温まるエピソードまで、詳しくご紹介していきます。

この記事のポイント

ミセスのキーボード担当、藤澤涼架さんのプロフィール
上手いと評判の演奏技術とそのルーツ
メンバーも認める、ひまわりのような人柄と魅力
バンド加入時の意外なエピソード

ミセスのキーボード担当、藤澤涼架さんの魅力に迫る

ミセスグリーンアップルのキーボードは誰？
「かわいい」と愛されるミセスの最年長メンバー
金髪派手髪がトレードマークになった理由
実はフルート奏者？多彩な音楽的ルーツ
俳優デビュー？ショパン役で映画初出演

ミセスグリーンアップルのキーボードは誰？

Mrs. GREEN APPLE（ミセス）で、印象的なキーボードを演奏しているのは藤澤涼架（ふじさわりょうか）さんです。ファンの間では親しみを込めて「りょうちゃん」と呼ばれています。

1993年5月19日生まれで、長野県の出身。ボーカルの大森元貴さん、ギターの若井滉斗さんより3歳年上の、バンド最年長メンバーです。しかし、年齢差を感じさせないほんわかとした柔らかい人柄で、大森さんからも「いまだに同い年みたいな感じ」と言われるほど、メンバーに溶け込んでいます。

バンドでは主にキーボードとコーラスを担当。幼い頃からクラシックピアノを習っており、音楽科のある高校に進学した経歴を持ちます。その確かな技術はミセスの楽曲に欠かせない要素となっており、特に「アウフヘーベン」のようなアップテンポな曲では、即興演奏のように自由でスキルフルなプレイを披露しています。

また、ファンクラブのソロ企画「ドン！ドン！りょっピー！」では、これまでライブで訪れたことのない土地へプロモーションに行くなど、個人としても精力的に活動しています。

愛称の「りょうちゃん」も、元々はバンドに誘った大森さんが呼び始めたものだそうですよ。ミセスの音楽を彩るキーボーディストとして、そしてバンドの温かい雰囲気を作るムードメーカーとして、欠かせない存在と言えるでしょう。

「かわいい」と愛されるミセスの最年長メンバー

藤澤涼架さんは、バンドの最年長メンバーでありながら、そのチャーミングでひまわりのような人柄から、多くのファンに「かわいい」と愛されています。

彼は一人っ子で、幼い頃はぬいぐるみやおもちゃで自分だけの世界を膨らませて遊ぶのが得意な子だったそうです。お気に入りのタオルがないと眠れなかったり、おばあちゃんに買ってもらったゲームボーイを今でも大切に持っていたりするなど、物を大切にする純粋な一面も持っています。

その優しく温かい人柄は、ボーカルの大森元貴さんが彼をバンドに誘った大きな理由の一つでした。

大森さんは藤澤さんと初めて会った時、「すごくほんわかしてる。僕、この雰囲気すっごく好き！」と感じ、「人柄さえ良ければ技術は後からついてくる」という信念のもと、彼をメンバーに迎え入れたのです。

また、ファンへの愛情も深く、自身のファンクラブ企画で秋田県を訪れた際には、ファンがどれだけミセスの活動を待ってくれているかを肌で感じ、「ここまで頑張ってきてよかった」と語っていました。

彼の美髪や美肌はファンから「女神」と称されることもあり、その秘訣として洗い流さないトリートメントやランニング、ウエイトトレーニングなど、自己管理を徹底していることを明かしています。

こうした真面目で誠実な一面も、彼の「かわいい」魅力の一部なのかもしれませんね。

金髪派手髪がトレードマークになった理由

藤澤涼架さんといえば、金髪をはじめとする派手な髪色がトレードマークです。実はこの髪色、ミセスに加入するきっかけとも深い関わりがあります。

バンド結成当時、ボーカルの大森元貴さんの中には「Mrs. GREEN APPLE」の構想がすでにあって、「キーボードを弾けて、雰囲気が柔らかくて、金髪で、ちょっと年上」という具体的なメンバー像を描いていました。まさにそのイメージにぴったりだったのが、当時金髪だった藤澤さんだったのです。

藤澤さん自身も、バンドを組んだ時から金髪で、大森さんに「派手髪キャラのキーボードがほしい！」と誘われたと語っています。それ以来、約17年間も派手髪を貫いているそうです。髪色は頻繁に変わるため、メンバーやスタッフから本気で毛根を心配されることもあるのだとか。最近では、バンドのコンセプトに合わせてメンバーと話し合いながら髪色を決めているそうです。

ちなみに、ミセス加入当初、ギターの若井滉斗さんは藤澤さんの「バッサバサの金髪」という見た目から、「めっちゃチャラくてイヤだな」と第一印象はあまり良くなかったと明かしています。今では笑い話ですが、彼のアイデンティティともいえる髪色が、メンバー加入の決め手であり、同時にちょっとした壁にもなっていたというのは面白いエピソードですね。

実はフルート奏者？多彩な音楽的ルーツ

藤澤涼架さんはキーボーディストとして知られていますが、実はフルートの腕前もプロ級です。彼の音楽的な才能は、ピアノだけに留まりません。

中学校では吹奏楽部に入部し、当初はドラム（パーカッション）に惹かれていたそうです。しかし、入部時の適性検査で、管楽器の中で唯一フルートだけ音が出せなかったことが悔しくて、先輩に教えを乞うたところ、その熱意を買われてフルート担当に決まったといいます。結果的にその選択は大正解で、全日本吹奏楽コンクール全国大会に出場するほどの実力者にまで成長しました。まさに「元々ピアノ弾きというよりかフルート奏者だった」と言えるほどの経歴です。

その実力はミセスの楽曲でも発揮されており、「ケセラセラ」のミュージックビデオやライブでは、彼がフルートを演奏する姿を見ることができます。高校はフルートで音楽科のある学校に進学しており、クラシック音楽の深い知識が、ミセスの楽曲アレンジにおける引き出しの多さにつながっています。小学生の頃にはお父さんからアコースティックギターを教わったり、中学時代にはASIAN KUNG-FU GENERATIONをコピーしたりと、バンドサウンドにも早くから親しんでいました。多彩な楽器経験とクラシックの素養が、今の彼の独創的な演奏スタイルを形作っているのですね。

俳優デビュー？ショパン役で映画初出演

音楽家として多彩な才能を発揮する藤澤涼架さんですが、2025年には映画『ベートーヴェン捏造』で俳優としてスクリーンデビューを果たします。

彼が演じるのは、なんと歴史的な音楽家であるショパン。演技は初挑戦となりますが、クラシックにも精通している彼がショパンを演じるということで、ファンからはピアノの演奏シーンに大きな期待が寄せられています。

SNSでは「涼ちゃんの弾くショパンの曲を映画館で聴けるかもしれないなんて贅沢すぎる！」といった声が上がっており、音楽家としての経験が演技にどう活かされるのか、注目が集まっています。

この映画は、歴史ノンフィクション作品『ベートーヴェン捏造名プロデューサーは嘘をつく』が原作です。ベートーヴェンやショパンのほか、シューベルトやワーグナーといった多くの有名音楽家が登場する、音楽好きにはたまらない内容となっています。

ミセスのライブで見せる豊かな表現力を考えれば、彼の演技にも期待が持てそうですね。藤澤さんの新たな一面が見られるこの映画は、ファンならずとも見逃せない作品となりそうです。

ミセスのキーボードを支える高い技術とメンバーとの絆

ミセスの楽曲は演奏が難しい？
上手いと唸る！藤澤涼架の演奏スタイル
加入に反対？若井滉斗との意外な関係
大森元貴が絶大な信頼を寄せる理由

ミセスの楽曲は演奏が難しい？

Mrs. GREEN APPLEの楽曲は、キャッチーなメロディが魅力ですが、その一方で演奏や歌唱が非常に難しいことで知られています。

特に、ボーカルの大森元貴さんが作る曲は、音域が広く、hiAからhiCといった高音域が頻繁に登場します。さらに、曲中での急なテンポの変化、転調や変拍子といった複雑なリズム、そして言葉数の多い早口の歌詞など、高度な技術が要求される要素が満載です。

例えば、ヒット曲「インフェルノ」は高速テンポでhiCという最高音が求められ、「ダンスホール」は転調が多く滑舌の良さも必要になります。これらの楽曲を演奏するキーボード担当の藤澤涼架さんにも、当然ながら高い技術が求められます。

藤澤さんのアレンジは、クラシックの素養をベースにした引き出しの多さが特徴です。

映画『サイレントラブ』の主題歌「ナハトムジーク」では、繊細なピアノのタッチで楽曲の世界観を表現しました。この曲のレコーディングでは、大森さんの抽象的なイメージに対し、藤澤さんは「熱量感をどこまで楽器で表現するのか、歌に委ねるのか」と具体的な質問を返すことで、楽曲のチューニングを重ねていったそうです。

こうした音楽的な対話ができる高い技術と理解力が、ミセスの複雑で難しい楽曲を支えているのです。

上手いと唸る！藤澤涼架の演奏スタイル

藤澤涼架さんのキーボードプレイは、ただ技術的に「上手い」だけでなく、楽曲に優雅さと品格を与える独特の表現力を持っています。

彼の演奏スタイルの特徴は、クラシック音楽に根差した確かな技術と、楽曲の世界観を深く理解し表現する力にあります。

例えば、バラード曲「ナハトムジーク」では、鍵盤を弾くというよりは、一音一音を空間に置いて余韻を響かせるような、アンビエントなアプローチを見せます。特に、2番のサビ前に見せるクラシック調の和音連打は、楽曲のストーリーを一気に展開させるハイライトでありながら、あくまで歌とメロディを活かす、しなやかで優雅な音色が印象的です。

一方で、「アウフヘーベン」のようなアップテンポの楽曲では、まるで即興演奏のように奔放でスキルフルなプレイを披露し、バンドアンサンブルをリードするほどの存在感を放ちます。どれだけトリッキーなフレーズを弾いても、常に優雅さと品があるのが彼の持ち味。この品のある音色は、多くの楽曲に共通しています。

使用する機材にもこだわりがあり、ROLANDの「JUNO-DS」やNordの「Nord Stage 3」など、様々なシンセサイザーやステージピアノを楽曲やライブに応じて使い分けています。こうした彼の多彩な演奏が、ミセスの楽曲に深みと彩りを与えているのです。

加入に反対？若井滉斗との意外な関係

今では固い絆で結ばれているMrs. GREEN APPLEのメンバーですが、藤澤涼架さんが加入した当初、ギターの若井滉斗さんは彼の存在を素直に受け入れられなかったと語っています。

若井さんとボーカルの大森元貴さんは小学校時代からの同級生で、一緒にバンドを始めました。若井さんとしては、同級生で頑張りたいという気持ちが強かったところに、3歳年上の藤澤さんが突然メンバーとして紹介されたため、戸惑いを感じたそうです。「急に年上が入ってきたし、俺のビジョンじゃねぇなと思った」と、当時の正直な心境を明かしています。

さらに、当時の藤澤さんの外見も、若井さんの不信感を煽る一因でした。「バッサバサの金髪で、白いスキニーパンツに赤いベルト、鯉がのぼってるピチピチの黒Tシャツ」という出で立ちを見て、「めっちゃチャラくてイヤだなと純粋に思った」と振り返っています。

大森さんが藤澤さんをスタジオに連れてきて事後報告のような形で加入が決まったため、若井さんは当初、藤澤さんに対してどこか壁を作っていたのかもしれません。しかし、その後の活動を通じて、藤澤さんの温かい人柄や音楽への真摯な姿勢に触れ、二人は徐々に距離を縮めていきました。

今では笑い話として語られるこのエピソードは、彼らが様々な葛藤を乗り越えて、現在の強い信頼関係を築き上げてきた証と言えるでしょう。