今や日本の音楽シーンを象徴する存在となったMrs. GREEN APPLE。
彼らの楽曲が多くの人々の心を掴んで離さない一方で、そのユニークなバンド名に「どんな意味があるんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、「ミセスグリーンアップル 名前の由来」という疑問に、あらゆる角度から徹底的にお答えします。
ファミリーレストランで生まれた意外な誕生秘話から、「Mrs.」に込められた深い意味、そして「初心を忘れない」という言葉が実は後付けだったという真相まで。
さらには、ファンの愛称「JAM’S」の由来や、バンドの歩みを象徴するフェーズ2、ロゴに隠された壮大な物語にも迫ります。
この記事を読めば、あなたもミセスの世界の虜になること間違いなしです。
- 名前の由来はファミレスでの響きから
- 「いつまでも初心で」は後付けの意味
- 「Mrs.」には中性的なイメージが込められている
- フェーズ2でバンドの形は進化し続けている
ミセスグリーンアップル 名前の由来の全貌
- バンド名が決まった意外な場所とは?
- 「Mrs.」を付けた本当の理由
- 「初心を忘れない」は後付けだった?
- バンド名の他の候補はあったのか?
- ファンの愛称「JAM’S」の素敵な由来
バンド名が決まった意外な場所とは?
Mrs. GREEN APPLEというバンド名が生まれたのは、意外にもメンバーが高校生時代に通っていたファミリーレストランでした。
当時、バンド名を考えていたメンバーたちの中で、ボーカルの 大森元貴さんには「誰もが知っていて、覚えやすい食べ物や動物の名前を入れたい」という考えがありました。
そのアイデアを基に皆でメニュー表を眺めていたところ、誰かが「グリーンアップルってどう?」と提案したことが始まりです。
特別な意味や哲学からではなく、その言葉の響きの良さがメンバーに刺さり、バンド名の核となりました。
若者たちが集う日常のありふれた空間で、ごく自然な会話の中から生まれた名前だという事実は、彼らの音楽が日常に寄り添いながらも非凡な輝きを放つ、その原点を象徴しているようです。
「Mrs.」を付けた本当の理由
「GREEN APPLE」という言葉の響きを気に入ったものの、大森元貴さんはそれだけでは「爽やかすぎる」と感じていました。
彼は、既存のロックバンドが持つ「男らしい」「力強い」といったステレオタイプなイメージから脱却し、より多面的で深い世界観を持つグループを目指していました。
その思いを表現するため、彼は「中性的」で「柔らかい」イメージを持つ言葉を探し、高校生ながらの感性で「Mrs.」という単語を付け加えることを思いつきます。
英語で既婚女性への敬称として使われる「Mrs.」をあえて付けることで、性別の枠を超えた普遍的な存在でありたい、という願いが込められています。
これは、聴く人を選ばない音楽を目指すというバンドの芸術的な信条の表れです。
大森元貴さん自身が「“ミセス”って呼ばれたい気持ちがあった」と語ったこともあり、この一語にはバンドの哲学と彼自身のアイデンティティが溶け合っています。
「初心を忘れない」は後付けだった?
Mrs. GREEN APPLEの名前の由来として「いつまでも熟さずに青りんごのような、初心の気持ちを持ち続けていたい」というストーリーは非常に有名です。この言葉は彼らの真摯な活動姿勢と合致し、多くのファンに共感されています。
しかし、この感動的な由来は「後付け」であったことが、大森元貴さん自身の口から語られています。
バンド名が決まった当初の理由は、あくまで言葉の響きや中性的なイメージといった感覚的なものでした。しかし活動を続ける中で、彼らは自らのバンド名に新たな意味を見出します。
「青りんご」が赤く熟す前の未完成な状態であることから、「常に成長過程でありたい」「瑞々しい気持ちを忘れたくない」というバンドの哲学を重ね合わせたのです。
後付けであったとしても、この意味が自然に受け入れられているのは、彼らがその言葉を活動姿勢そのもので体現し続けているからです。
結果的に、後から生まれたこの言葉が、Mrs. GREEN APPLEというバンドの本質を最も的確に表現するものとなりました。
バンド名の他の候補はあったのか?
ファミリーレストランでの話し合いでは、「GREEN APPLE」以外にもいくつかの候補が挙がっていました。
その中で特に有名なのが「クレソン」です。もし会話の流れが少し違えば、私たちは「Mrs. CRESSON」というバンドを応援していたかもしれません。この事実は、バンド名がいかに偶然と運命の産物であるかを示唆しています。
「クレソン」という候補の存在は、彼らが特定のコンセプトに固執せず、自由な発想でバンドのアイデンティティを模索していたことを物語っています。
ちなみに、バンド名にまつわる有名なトリビアとして、ボーカルの大森元貴さんはリンゴアレルギーであることが知られています。
差し入れでリンゴをもらうと少し困ってしまうという、この人間味あふれる一面も、ファンが彼らに親近感を抱く理由の一つです。
ファンの愛称「JAM’S」の素敵な由来
バンドとファンの絆を象徴するのが、ファンの愛称「JAM’S(ジャムズ)」です。
この名前には、バンド名と深く関わる心温まる由来があります。
まず、公式ファンクラブの名称が「Ringo Jam」、つまり「りんごジャム」です。
バンド名の「GREEN APPLE」から連想される「Ringo(りんご)」と、ファンが集う場所を「Jam(ジャム)」で表現した、ウィットに富んだネーミングです。
そして、その「Ringo Jam」から派生し、ファン一人ひとりを指す愛称として「JAM’S」が生まれました。
りんごを煮詰めて美味しいジャムを作るように、バンドとファンが一体となって素敵な時間や空間を作り上げていく、という美しいイメージが込められています。
大森元貴さんは「ファンクラブの会員かどうかにかかわらず、ミセスが好きな人はみんなJAM’S」と公言しており、そのオープンな姿勢が、ファンダムの温かい一体感を育んでいます。
名前に込められた哲学とバンドの歩み
- メンバーの変遷とフェーズ2とは?
- ロゴに隠された意味と世界の繋がり
- なぜミセスはこれほど人気なのか?
- 海外の反応とグローバルな評価
メンバーの変遷とフェーズ2とは?
Mrs. GREEN APPLEの歴史は変化と進化の連続です。
結成当初は5人組バンドとして活動し、日本の音楽シーンで確固たる地位を築きました。しかしメジャーデビュー5周年を迎えた2020年7月、「フェーズ1完結」を宣言し、活動を休止します。
約1年8ヶ月の休止期間中、ドラムスの山中綾華さんとベースの髙野清宗さんの脱退が発表されました。
そして2022年3月、大森元貴さん(Vo/Gt)、若井滉斗さん(Gt)、藤澤涼架さん(Key)の3人体制で「フェーズ2開幕」を宣言し、新たなスタートを切りました。
重要なのは、この「フェーズ」という概念が、結成当初から大森元貴さんの頭にあった壮大な構想だという点です。
メンバーの脱退を受けて作られたものではなく、バンドの物語を章立てで考える計画の一部でした。形を変えながら成長し続けるという、まさに「熟す前の青りんご」という哲学が、バンドの歩みそのものに体現されています。
ロゴに隠された意味と世界の繋がり
フェーズ2の開幕は、新しいバンドロゴの公開と共に発表され、ファンに大きな衝撃と期待を与えました。
2022年3月、東京・渋谷の大型ビジョンをジャックして公開された新しいロゴやティザー映像には、彼らの壮大な世界観が凝縮されています。
映像には、古びた航海図や帆船、フェーズ1のメンバー数を示す5つのチェスの駒などが登場しました。これらは、フェーズ1が未知の世界を発見するための「大航海」であったことを示唆しています。
そして、航海図に現れる新たな大陸は、フェーズ2が日本国内に留まらない、よりワールドワイドな活動への船出を物語っていると考察されています。
バンド名に「Mrs.」を付けてジェンダーの壁を越えようとしたように、新しいロゴと映像は、国境という壁を越えていこうとする彼らの意志の表れと言えるでしょう。
なぜミセスはこれほど人気なのか?
Mrs. GREEN APPLEが世代を超えて支持される核心には、フロントマンである大森元貴さんの圧倒的な才能があります。
バンドの全楽曲で作詞・作曲・編曲を手掛け、天才的なメロディーと、人間の心の機微を鋭く描き出す詩的な歌詞を生み出しています。
人生の喜びや希望だけでなく、誰もが抱える孤独や不安、葛藤を普遍的なポップスへと昇華させることで、聴く人一人ひとりの深い共感を得ています。
彼の唯一無二の歌声は、楽曲の感情を増幅させてリスナーの心に直接届けます。そして、その才能を支える若井滉斗さんのエネルギッシュなギターと、藤澤涼架さんの華やかなキーボードも不可欠です。
メンバー同士の固い信頼関係から生まれるパフォーマンスは、観る人に幸福感を与え、特定の層に限定されない音楽性と人間性が、爆発的な人気の源泉となっています。
海外の反応とグローバルな評価
フェーズ2で示唆された「大航海」は、現実のものとなりつつあります。
近年、Mrs. GREEN APPLEの音楽は国境を越え、多くの海外リスナーに届いています。
YouTubeのコメント欄などには、様々な言語で「歌詞の意味は分からなくても感情が伝わって涙が出た」といった絶賛の声が溢れており、彼らの音楽が言語の壁を越える力を持つことを証明しています。
特にアニメの主題歌を通じて海外ファンが増加しており、バンド側もグローバルな活動を意識し、海外では「MGA」という略称を使用しています。
2024年に公開された「コロンブス」のMVが、歴史的背景への配慮を巡って議論を呼び公開停止となった出来事は、彼らが世界的な視で見られる存在になったことの裏返しでもあります。
この経験も糧に、彼らの「大航海」はさらに思慮深く、豊かなものになっていくでしょう。
総括:ミセスグリーンアップル名前の由来を徹底解説!Mrs.の意味や後付けの真相
この記事のまとめです。
- バンド名はファミリーレストランで決まった
- 名前の決め手は言葉の響きであった
- 「GREEN APPLE」はメニュー表から着想を得た
- 「Mrs.」は中性的なイメージを出すために付けられた
- ボーカル大森元貴さんの発案である
- 「初心を忘れない」という意味は後付けである
- 後付けの意味だがバンドの哲学と一致している
- 他の候補に「クレソン」があった
- ボーカルの大森さんはリンゴアレルギーである
- ファンの愛称は「JAM’S」という
- ファンクラブ名「Ringo Jam」に由来する
- バンドは活動休止を経てフェーズ2へ移行した
- フェーズ2は3人体制で活動している
- ロゴや映像には「大航海」というテーマが込められている
- その名前と哲学は国内外で多くの人を惹きつけている